医師という仕事に、どのようなイメージをお持ちでしょうか

株式会社メディカルノート　代表取締役
医師・医学博士
平成27年　横浜市立大学大学院卒業
平成21年　横浜市立大学医学部医学科卒業
麻布高等学校卒業
井上　祥

身近なところではクリニックや診療所の頼りになる先生…というところから、大きな病院で手術や救急医療に向かうカッコイイ先生…というイメージをお持ちかと思います。いずれも白衣や手術着を身にまといながら患者さんと向き合っている様子を思い浮かべるのではないかと思います。

これらはいずれも臨床医といわれる医師です。実は、医師はここで紹介した臨床のほか、教育・研究の仕事に加えて医療政策や国際保健などさまざまな仕事に取り組んでいます。そして、医師はとても成果の見えやすい形でサイエンスに取り組むことのできる科学者でもあります。

私は「メディカルノート」という医療情報をインターネットで発信していく会社を創業し、現在は代表取締役を勤めています。インターネット上には玉石混交な医療情報が溢れかえっています。信頼できる医療情報を届けることにより、患者さんに少しでも貢献していきたいという強い信念でメディカルノートを運営しています。2017年2月現在で月間200万人を超える読者の方がメディカルノートを読んでくださるようになりました。

医師は臨床だけでなくさまざまな立場で活躍をすることができる素晴らしい仕事です。そして、自分の仕事の結果が生命に関わる責任のある仕事です。これは臨床だけでなく、私のように医療情報を専門にするなど、どんな立場であっても変わりません。医師はプロフェッショナルとして働き続ける限り、勉強し続けなくてはなりません。皆さんはまず、医学部に合格するために精一杯勉強してください。そして、合格した後にも一生必要となる探究心・好奇心や努力し続けるマインドを養ってください。

※こちらの記事は第1回「医学を志す」イベントにて井上先生にお話をいただいた内容をまとめています。