センター試験まであと数か月!
医学部受験生といえば「センター試験9割!」でしょうか。
医学部合格者は、英・数・理を得意とする人が多いので、センター英語の高得点は必須とも言えます。
ちなみに「センター9割=医学部合格!」ではないことを、知っていますか?
実際にセンター9割でも不合格だった人は少なくありません。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?
今回は、医学部受験生に必要な「英語力」と「センター英語9割突破の秘訣」をお伝えします!
◆「センター9割で不合格」という落とし穴。
「センター9割で不合格」という落とし穴。
それは、【国公立大2次試験の得点率】つまり【2次力】にあります。
国公立大は【センター試験+2次試験の総得点】で合否が決まりますが、
多くの場合、センター試験より2次試験の難易度が高くなっています。
なので、2次力こそ合格に必要なのですが、
受験生の中には「まずセンター9割を目指そう!」という考えから抜け出せず、
2次力がないままになってしまう人も…。
だから「センター9割で不合格」になってしまうのです。
つまり重要なのは、「センター9割取る」ことではなく、
「(センター9割取れる)2次力をつける」ことなのです。
ただ、センターはクセのある試験でもあるので、2次力を身につけつつ、
センター英語の攻略法を身につける必要があります。
ここでは、センター英語の特徴と攻略法について見ていきましょう。
◆敵を知ることが一歩目。センター英語の傾向は?
□センター試験の出題傾向をおさらい!
攻略法の前に、まずはセンター試験の出題傾向をおさらいしましょう。
第1問 発音・アクセント問題
第2問 文法・語法/並べ替え問題
第3問 不要文選択/要約
第4問 図表・広告読みとり
第5問 小説・物語文読解
第6問 説明文読解
このようにセンター英語では、「音声」「文法・語法」「論理力」「長文読解」がまんべんなく問われます。
試験時間は80分なので、大問ごとに使える時間の目安は、以下の通りです。
第1問 5分
第2問 10分
第6問 20分
その他 15分
この中で、190点を安定して取れるようになることがセンター英語対策のゴールです。
□具体的な対策方法は?
では、具体的なセンター対策の方法を見ていきましょう。
センター対策では、直近3~5年分ほど過去問を解きます。
2次力が身に付いており、過去問演習で問題がなければ、特別な対策は不要です。
よく「過去問ってどうやればいいんですか?」という質問を受けますが、
センター過去問は、
①本番同様の解き方で時間内に解く
②丸付け・分析をする
の2ステップです。
過去問形式に慣れ、時間配分を定着させるとともに、苦手な形式・単元を明確にします。
(センターは不正解の選択肢にも頻出表現が含まれるので、間違えた理由も確認しましょう。)
苦手な形式・単元が分かったら、その攻略法を定着させていきます。
◆苦手をつぶそう!センター英語の攻略法は?
センター英語9割への道・前編では、第1問~第2問の攻略法を見ていきます!
(第3問以降は『センター英語9割への道・中編/後編』をご覧ください☆)
□【第1問】発音・アクセント問題
第1問は配点・難易度が低いので、短時間で満点を取りましょう!
ここは日々正しい発音で学ぶことが一番の近道ですが、今からしっかり点を上げたい場合は、
①発音のルール
②アクセントの法則
を、頻出単語を使ってノートや付箋にまとめましょう。
DUOやネクストステージを使って対策することもおすすめです。
<注意ポイント>母音と子音/カタカナ英語
□【第2問】文法・語法問題/並べ替え問題
第2問も標準的な問題が多いので、短時間で満点を狙っていきたいところです。
A.四択問題
四択問題の解き方は
①選択肢を見る
②意味が問われている場合には、空所のある1文を和訳する
です。
選択肢を見て、同じ単語が使われているなら文法知識が、違う単語なら意味が問われています。
B.C.並べ替え問題
並べ替え問題の解き方は
①肯定文・疑問文・命令文を判断する
②動詞に注目する
動詞の熟語はもちろん、be動詞⇒進行形や受動態、動詞の原形⇒不定詞や助動詞、have⇒完了形を疑い、語句のかたまりを作っていきましょう。
<注意ポイント>5文型/準動詞/関係詞
①5文型:SVOCをふって和訳する力。
受動態や関係詞などの文法問題はもちろん、長文読解でも必須です。
②準動詞:不定詞・動名詞・分詞の総称。それぞれの形と用法を理解しましょう。
各単元でよく問われるのは、
・不定詞:基本3用法/知覚動詞使役動詞
・動名詞:目的語に動名詞or不定詞をとる動詞/不定詞と前置詞のtoの見分け
・分詞:現在分詞と過去分詞の使い分け/付帯状況のwith
③関係詞:直前にある名詞を説明する。
関係代名詞と関係副詞の使い分けは、ニュアンスで解いていることも少なくありません。
必ず解答根拠を言えるようにしましょう。
文法で伸び悩んでいる場合は、例文暗記がおすすめです☆
◆重要なのは、2次力とセンター攻略法の定着!
初めにもお伝えしましたが、前提として「センターで9割」を目指すのではなく、
2次試験で得点できる力をつけることが重要です。
しかし、センター試験でつまずいてしまっては合格も遠のいてしまいます。
そこで、センター英語対策では、190点を安定的に取るというゴールに向かって、
①問題形式に慣れる
②時間配分を定着させる
③苦手な形式・単元を明確にする
ために過去問演習をしていくことがカギとなります。
その上で苦手な形式や単元をつぶしていくことで、得点力をアップしていきます。
今回は第1問と第2問に特化してみていきましたが、どちらも短時間で満点が取れる問題です。
第1問の発音・アクセントは、特に私大ではなかなか出題されないため後回しにしがちですが、
あえて時間を取って勉強するよりも、
日々の勉強の中で正しい発音・アクセントを身につけていくことが最短の近道です。
第2問は長文読解にもつながる単語力・文法力を鍛える要素となります。
解き方を定着させることはもちろん、苦手文法単元を今のうちにマスターしておきましょう!
センター試験まであと数か月。
英語は一朝一夕では伸びない科目だからこそ、なかなか自分の得点に成長度が見えず、
心折れてしまいがちかもしれません。
しかし、正しい勉強方法を続ければ必ず伸びます。
「本当に今しなければならない事は何か」を常に意識し、最短ゴールを目指していきましょう!
これから第3問~第6問の攻略法もお伝えしていきますので、お楽しみに☆