先日、志門医学舎が応援している「医学を志す」〜横市医学部Special Edition〜にて、(株)メディカルノート代表取締役・井上先生に「医療におけるITの活用・医療のコミュニケーション」をテーマにご講演いただきました。新たな医師の仕事とは?大好評「医学を志す」のイベントレポートです。
井上 祥先生ご講演「デジタル時代の医療情報発信」
昨年度に続き、2019年の今年も横浜市立大学医学部の学園祭にて「医学を志す」が開催されました!
横浜市立大学の方から「『医学を志す』に参加したことをきっかけに、横市を志望する受験生もいるんですよ」と言っていただくほど大好評をいただいているこのイベント。
今年の「医学を志す」〜横市医学部 Special Edition〜では、株式会社メディカルノート 代表取締役の井上 祥先生にご講演いただきました。
情報発信も命を助ける医療である
井上先生は、大学院在学中に「人々が医療に迷わない環境」を作るため、株式会社メディカルノートを創業され、現在では月間2,000万人以上がそのサイトを訪れるほど、医療情報提供において大きな貢献をされていらっしゃいます。
医師と聞くと、直接的な治療や研究などをイメージしがちですが、井上先生は「情報発信も命を助ける医療である」とおっしゃっていたことが非常に印象的でした。
医療は非常に専門的な分野ですが、情報化が進んだ現代においては様々な情報が存在しており、どれが正しい情報なのか一見したところでは判別することが難しくなっています。
そのような中で、医師という医療のプロが正しい情報を発信してくださることは、医療の素人である一般の人々にとって非常に心強いことだと言えます。
医療情報を発信することで医療に貢献しよう、という井上先生の理念は、参加してくれた多くの中高生にとって大きなメッセージとなったことでしょう。
「医師として伝えるとは?」グループワークを通して考える
イベント後半は、現役医学部生を交えたグループワークを行います。
今回のテーマは
あなたは医師として患者さんにどのように伝えるか。また、今後患者さんが正しい情報を選択していくために、どのようなアドバイスをするか。
について、実際の症例を元にディスカッションしていきました。
中高生にとってはややイメージしにくくかつ難しいテーマだったかもしれませんが、活発な議論を見せてくれました。
信頼関係の構築とリテラシーの向上が重要
代表して2つのグループに発表してもらいましたが、どのグループにも共通して挙げられた意見は「患者との信頼関係の構築」です。
医師から患者へ言葉をきちんと届けるには、日頃からの関係が大切である
日々業務に追われる医師になっても忘れて欲しくない志を、中高生の意見から垣間見ることができました。
また、リテラシーの向上について指摘する意見も多く見られました。
情報リテラシーが問題視されやすい中高生がこのような問題意識を持っている点に、非常に頼もしさを感じました。
次回「医学を志す」は2020年3月開催予定!
志門医学舎が応援している「医学を志す」は、毎回参加してくれた中高生から非常にご好評いただいています!
次回開催は2020年3月を予定していますので、医師を目指す中高生はぜひご参加ください!
過去の「医学を志す」開催レポートはこちら
「医学を志す〜横市医学部 Special Edition〜」女性医師のキャリア形成
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