今回は、2020年度医学部入試「国公立大学(東海・北陸・近畿地方)の入試変更点」を解説します!トップ大学が多い関東首都圏でも、多くの大学で募集人員が大幅変更となりました。
過去2回のブログで、北海道・東北地方と関東・甲信越地方の国公立大学医学部の入試変更点を解説してきました。
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「【2020年度医学部入試】国公立大学入試変更点を解説!募集人員大幅変更!?(北海道・東北地方)」
「【2020年度医学部入試】国公立大学入試変更点を解説②!地域枠の活用が重要?(関東・甲信越地方)」
多くの大学で募集人員における大幅変更があり、地域枠などの活用が入試を有利に進める上では重要でした。
今回は、東海・北陸地方の国公立大学医学部の入試変更点を解説します。
東海・北陸・近畿地区の入試変更点
東海・北陸・近畿地区の国公立大学医学部では、募集人員だけではなく、試験方式や配点などで大きな変更がありました。受験を有利に進める上では欠かせない情報になりますので、必ず確認しましょう。
金沢大学:2段階選抜の倍率引き上げ
金沢大学では、2段階選抜のみの変更となっています。
【一般入試・前期】
2段階選抜における第1段階選抜の倍率が、3.5倍→3倍に引き上げされます。
募集人員は減少しませんが、2段階選抜の倍率が高くなるため倍率が高くなった場合には厳しい受験になると言えます。
福井大学:福井県在住・在学者に有利になる
福井大学では、主に推薦入試にて募集人員の大きな変更があります。
【推薦入試II】
募集人員が全国枠:地域枠:福井健康推進枠=15人:5人:10人→10人:10人:10人に内訳変更となります。
【一般入試・前期後期共通】
2次試験の科目として面接が課されていましたが、その面接において調査書が活用されるようになります。
このように、推薦入試IIにおける地域枠が増加となりました。地域枠には福井県に在住・在学または保護者が福井県で勤務が含まれるようなので、福井県に在住・在学の受験生にとっては嬉しい変更と言えます。
岐阜大学:推薦入試・一般入試前期で募集人員増!
岐阜大学では、募集人員に大幅変更があります。
【推薦入試II(一般推薦)】
募集人員が15人→20人に増員され、また出願要件が現役のみ→現役または既卒1年目に広がります。また、地域推薦枠28人が設置認可新成虫となっています。
【一般入試・前期後期共通】
募集人員が前期において増員となる一方で、後期では大幅削減となります。前期:後期=32人:35人→37人:25人に変更となります。
このように、推薦入試・一般入試前期にて募集人員が増加されたことで、よりチャレンジしやすくなったと言えるでしょう。
名古屋大学:一般入試前期で2段階選抜が廃止
名古屋大学では、一般入試における2段階選抜で大きな変更があります。
【一般入試・前期】
それまで3.5倍に設定されていた2段階選抜が廃止となります。
倍率による足切りはなくなりますが、やはりセンター試験における得点率は合格に欠かせないことは言うまでもありません。
名古屋市立大学:出願期間延長!一般入試で実施日に変更も
名古屋市立大学では、出願期間および試験日に関しての変更があります。
【推薦入試B】
出願期間に大きな変更があります。今までの出願期間がセンター試験の翌日から5日間だったのに対し、1/4~1/24とセンター試験前からの21日間に延長されます。
【一般入試・前期】
2次科目の実施日での変更があります。今までは1日目「外国語・数学」2日目「理科・面接」だったのに対し、1日目「外国語・数学・理科」2日目「面接」に変更されます。
一般入試の2次科目が増えるわけではありませんが、1日目に全ての科目を受検しなければなりません。難易度の高い試験を連続して受験すること、そこで集中力を持たせることなど、本番の試験を想定した練習も必要になるでしょう。
滋賀医科大学:募集人員で大幅変更あり!
滋賀医科大学では、推薦入試で募集人員が増える一方で、一般入試では募集人員が削減されます。
【推薦入試】
選抜方式・募集人員での変更があります。25人(うち滋賀県枠13人以内を含む)→ 一般枠29人(県内出身者枠15人以内を含む)および地元医療枠6人に変更されます。
【一般入試・前期】
一般入試では、募集人員が減少となります。今まで募集人員75人→一般枠55人および地域医療枠5人となります。
地元医療枠や地域医療枠は、滋賀県医師養成奨学金受給対象者としての合格となります。ただし地元医療枠は、滋賀県出身者に限定されている点に注意しましょう。
大阪大学:一般入試の配点に注意
大阪大学では、一般入試において大幅変更があります。大阪大学医学部を目指す受験生にとっては要注意です。
【一般入試・前期】
配点がセンター試験:2次試験=500点:600点→500点:1500点に大幅変更となります。また、2段階選抜において、センター試験合計点が720点以上(満点900点)かつ2.6倍→センター試験合計店が630点(満点900点)かつ3倍に引き下げられました。
このように、2次試験の配点が大きくなりました。そのため2次試験における得点力が合否判定に大きな影響を与えると言えるでしょう。
最新情報を逃さないように注意!
今回は東海・北陸・近畿地区の国公立大学医学部の入試変更点について解説してきました。
各大学の変更点を見ていくと、募集人員の変更以上に、入試方式や配点などでの変更点も目立ちました。これらは受験を有利に進める上では非常に重要になります。
11月末までには各大学最新情報を出しますので、志望校の最新情報を逃さないように注意しましょう!