今回は、2020年度医学部入試「国公立大学(北海道・東北地方)の入試変更点」を解説します!多くの大学で募集人員が大幅変更となっています

推薦入試が佳境を迎えるこの時期ですが、各大学では一般入試の募集要項が発表され始めています。

特に医学部は、募集人員と同数しか合格者を出さないこともあり、募集人員の変更は非常に重要な情報となります。

そこで今回は、北海道・東北地区の国公立大学医学部の入試変更点を解説していきます!

北海道・東北地区の入試変更点

北海道・東北地区の国公立大学医学部では、多くの大学で募集人員に変更が出ています。また、募集枠が変更になっていることもあるので、注意が必要です。

弘前大:募集人員変更

弘前大学では、AO入試・一般入試前期で募集人員が変更になります。

【一般入試・前期】
65人→70人に募集人員が増加します。うち、青森県限定枠が15人→20人に増加するため、青森県在住者にとって非常に有利な変更となります。

【AO入試】
47人→42人に募集人員が減少します。うち、青森県定着枠が30人→27人、北海道・東北枠が17人→15人への減少となります。

弘前大学では、AO入試よりも一般入試がメインとなっていくようです。特に青森在住している人であれば、この変更点をうまく活用したいところです。

東北大:募集人員減少傾向・新入試実施予定

東北大学では、一般入試前期で募集人員が削減されます。その一方で、AO入試III期と同時期に行われる新入試が導入予定となっています。

【一般入試・前期】
105人→75人に募集人員が減少します。大幅削減されている点に注意が必要です。

【新入試】地域枠入試
現在東北大学で実施されているAO入試III期と同時期に行われる入試です。地域枠は宮城県と岩手県となっています。AO入試III期と同様に、センター試験が課されます

東北大学では、一般入試前期の募集人員大幅削減が目立ちます。東北大医学部を目指すのであれば、今まで以上に学力が必要になると言えるでしょう。

秋田大:一般入試後期で大きな変更点あり

秋田大学では、一般入試後期日程で大きな変更点があります。

【一般入試・後期】
25人→20人に募集人員が削減します。また、2段階選抜の予告倍率を7倍→10倍に緩和します。

【推薦入試II】
秋田県地域枠において19人→24人に募集人員が増加します。

秋田大学では、一般入試の後期日程で募集人員が削減される分、2段階選抜の足切り基準が緩和されます。より一層倍率が高くなることが予想されます。

山形大:推薦入試・一般入試で募集人員削減

山形大学では、一般入試と推薦入試で募集人員が削減となっています。

【一般入試・前期】
75人→65人に募集人員が削減されます。そのうち、地域枠10人→山形県定着枠15人に増加となっています。また、2段階選抜の予告倍率が約4.5倍→約5倍に緩和されます。

【推薦入試II】
30人→25人に募集人員が削減されます。

募集人員が削減される一方で、一般入試では地域枠が増加となっているので、地域外からの受験生には狭き門となる可能性があります。

福島県立医科大:募集人員が増加

福島県立医科大学では、募集人員が大幅増加となっています。

【一般入試・前期】
67人→80人に募集人員が増加となっています。それぞれ、一般枠42人→50人・地域枠25人→30人となっています。また2段階選抜の予告倍率が、約5倍→約4倍に引き締められます。

【推薦入試】
40人→50人に募集人員が増加となっています。また、募集枠が大きく変更となっています。B枠(県内)現役・既卒1年目8人→A枠(県内)既卒1年目10人となっており、B枠(県外)7人→15人となっています。

【一般入試・後期】
募集停止となります。

このように、募集枠が増えた一方で、後期日程が廃止されました。後期受験を視野に入れていた受験生には厳しい変更となっています。

入試変更点は要チェック

今回は、北海道・東北地区の国公立大学医学部の入試変更点を解説していきました。

入試方式によっては、地域枠の募集人員が増加しており、地域枠以外からの受験生にとっては募集人員枠は減少していることもあります。

正しい入試変更点をチェックして、受験を有利に進めましょう!次回は2020年度医学部入試「国公立大学(関東・甲信越地方)の入試変更点」を解説します!